パーソナルジムM&Aの仲介会社はどう選ぶ?失敗しない7つのポイント
「パーソナルジムを売却したいけど、誰に相談すればいい?」
「M&A仲介会社って、どこも同じじゃないの?」
「仲介手数料っていくらかかる?」
パーソナルジムの売却を考え始めると、次に出てくるのが「M&Aを誰に依頼するか」という問題です。
実際、M&Aの進め方には、
- M&A仲介会社に依頼する
- 売り手側のFA(ファイナンシャル・アドバイザー)に依頼する
- M&Aプラットフォームを利用する
- ジム専門のM&A会社に相談する
- 自分で買い手を探す
など、いくつかの方法があります。
そして、ここを間違えると、
「思ったより買い手が集まらない」
「手数料が高すぎて手元にお金が残らない」
「自分の希望とは違う相手に売却を進められてしまう」
といった問題につながる可能性があります。
この記事では、パーソナルジムのM&A・事業譲渡を検討している経営者に向けて、仲介会社やアドバイザーの選び方を解説します。
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パーソナルジムのM&Aは誰に相談すればいい?
まず知っておきたいのが、M&Aを支援する会社にもいくつか種類があるということです。
大きく分けると、
① M&A仲介会社
売り手と買い手の間に入り、双方の交渉をサポートします。
買い手探しから条件交渉、契約まで一連のプロセスを支援するケースが一般的です。
② FA(ファイナンシャル・アドバイザー)
基本的には売り手側、または買い手側のどちらか一方につきます。
売り手側FAであれば、
「どうすれば売主にとって有利な条件で売却できるか」
という視点でサポートします。
③ M&Aプラットフォーム
売却案件をオンライン上に掲載し、買い手候補を探す方法です。
実際にパーソナルジムの売却案件も複数掲載されています。
例えば2026年には、都内のパーソナルジムについて、売上5,000万~7,500万円、営業利益1,000万~2,500万円、希望譲渡価格1,000万円という案件も掲載されています。
また、売上500万~1,000万円、希望譲渡価格200万円という地域密着型パーソナルジムの案件もあります。
つまり、
「パーソナルジムM&A=大企業のM&A」ではありません。
小規模な1店舗の事業譲渡から、複数店舗の売却まで、さまざまな案件があります。
パーソナルジムM&Aで仲介会社選びが重要な理由
M&A仲介会社を選ぶとき、単純に
「有名だから」
「大手だから」
という理由だけで決める必要はありません。
むしろパーソナルジムの場合は、
フィットネス業界や店舗ビジネスへの理解があるか
が重要です。
例えば、パーソナルジムの価値を判断するには、
- 会員数
- 継続率
- 客単価
- トレーナー構成
- 家賃
- 商圏
- 広告費
- オーナー依存度
- 店舗設備
- 賃貸借契約
- 回数券残高
- 未消化セッション
などを確認する必要があります。
一般的な中小企業M&Aとは、見るべきポイントがかなり違います。
だからこそ、
「パーソナルジムを何件も扱っているか」
は確認しておきたいポイントです。
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パーソナルジムM&Aの仲介会社を選ぶ7つのポイント
1.フィットネス業界のM&A実績があるか
まず確認したいのが、過去の実績です。
「M&A実績○○件」
という数字だけを見るのではなく、
「その中にパーソナルジムやフィットネス事業がどれくらい含まれているのか」
を確認しましょう。
パーソナルジムは、
一般的な会社売却とは違い、
「店舗」
「会員」
「トレーナー」
「物件」
「設備」
「ブランド」
など、複数の要素をまとめて評価する必要があります。
そのため、業界特有の事情を理解している担当者のほうが話が早いケースがあります。
2.買い手候補をどれだけ持っているか
M&Aで重要なのは、
「誰に売るのか」
です。
どれだけ丁寧に企業価値を評価しても、買い手が見つからなければ売却は成立しません。
特にパーソナルジムの場合、
- 同業のジム経営者
- フィットネス企業
- 整体・接骨院
- ピラティス事業者
- 美容・ヘルスケア企業
- 不動産会社
- 個人投資家
- 事業会社
など、さまざまな買い手候補が考えられます。
例えば「既存のパーソナルジムに新店舗を追加したい」という買い手と、「フィットネス業界に新規参入したい」という買い手では、評価するポイントも変わります。
だからこそ、
「このジムを誰に買ってもらうのか」
まで考えてくれる仲介会社を選びたいところです。
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3.手数料体系が明確か
M&Aで必ず確認したいのが手数料です。
M&A支援会社によって、
- 相談料
- 着手金
- 中間金
- 成功報酬
- 月額報酬
- 最低成功報酬
などの設定が異なります。
近年は、相談料・着手金・中間金を無料にして、成約時のみ成功報酬を受け取る会社もあります。
一方で、成功報酬だけを見て判断するのも危険です。
例えば、
「成功報酬10%」
と書いてあっても、
何に対して10%なのか?
を確認する必要があります。
譲渡価格なのか。
移動総資産なのか。
企業価値なのか。
また、最低手数料が設定されている場合もあります。
実際にパーソナルジム専門のM&A支援会社でも、最低仲介手数料を500万円としているケースがあります。
一方、パーソナルジムJPでは、事業譲渡・株式譲渡について最低50万円、通常成功報酬20%という料金体系を設定しています。
重要なのは、
「売却価格-M&A関連費用=最終的に手元に残る金額」
まで計算しておくことです。
4.「高く売る」だけをアピールしていないか
M&A仲介会社を探していると、
「高値売却」
「最高額で売却」
「業界最高水準」
といった広告を目にすることがあります。
もちろん、高く売れることは重要です。
しかし、
高く売ることだけがM&Aの目的ではありません。
例えば、
「売却価格は高いけど、スタッフが全員辞める」
「買い手がジムを閉店する」
「既存会員へのサービスが維持されない」
「売却後にトラブルになる」
のであれば、売主にとって必ずしも良いM&Aとは言えません。
特にパーソナルジムの場合は、
「顧客・スタッフ・ブランドをどう引き継ぐか」
まで考える必要があります。
5.秘密保持を徹底しているか
パーソナルジムの売却では、情報管理が非常に重要です。
なぜなら、
「このジムが売却されるらしい」
という情報が広がると、
- スタッフが不安になる
- 会員が退会する
- 取引先に不信感を持たれる
- 競合に情報が漏れる
といったリスクがあるからです。
そのため、売却活動では匿名で案件概要を提示し、具体的な店舗情報や財務情報については、秘密保持契約(NDA)を締結した上で開示する方法が一般的です。
実際、パーソナルジムJPでも、オーナー名・法人名などを非公開にした上で買い手候補を探す仕組みを採用しています。
「できるだけ周囲に知られずに売却したい」
という経営者は、秘密保持の仕組みを必ず確認しましょう。
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6.事業譲渡と株式譲渡の違いを説明してくれるか
パーソナルジムを売却する方法は、大きく、
事業譲渡
と
株式譲渡
に分けられます。
事業譲渡では、ジムという事業そのものを売却します。
例えば、
- 店舗
- 設備
- 顧客
- スタッフ
- ブランド
- 契約
など、必要な資産・契約を選んで引き継ぐことができます。
一方、株式譲渡では会社の株式そのものを売却します。
会社が保有する事業や資産・負債なども含めて引き継ぐ形になるため、案件によって適した方法が変わります。
「どちらが得か」は会社の状況によって異なるため、
なぜそのスキームを提案するのか
を説明してくれる担当者を選びましょう。
7.売却しない選択肢も提示してくれるか
意外に重要なのがこれです。
本当に売主のことを考えているなら、
「売却しないほうがいいケース」
についても説明してくれるはずです。
例えば、
- もう少し利益を改善してから売ったほうがいい
- 1店舗だけ売却したほうがいい
- 赤字店舗だけ撤退したほうがいい
- 居抜き譲渡のほうが適している
- 今は売らずに1〜2年待ったほうがいい
というケースもあります。
実際、パーソナルジムのM&A支援会社の中には、事業規模によってはM&A仲介ではなく居抜き譲渡など別の方法が適している場合があると明記しているところもあります。
つまり、
「何が何でもM&Aを成立させようとする会社」より、「売主にとって一番良い出口を考える会社」
のほうが、長期的には信頼できます。
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M&A仲介会社とM&Aプラットフォーム、どちらがいい?
ここもよくある質問です。
M&A仲介会社が向いている人
- M&Aが初めて
- 買い手探しを任せたい
- 条件交渉も任せたい
- 契約までサポートしてほしい
- なるべく手間をかけたくない
M&Aプラットフォームが向いている人
- 自分でも買い手を探したい
- 手数料を抑えたい
- 多くの買い手候補に見てもらいたい
- ある程度M&Aの知識がある
どちらが正解というわけではありません。
例えば、3店舗をまとめて売却するような案件では、買い手候補の選定や条件交渉が複雑になる可能性があります。
一方で、1店舗の小規模な事業譲渡なら、プラットフォームを利用して買い手を探す方法も考えられます。
実際に、過去には都内3店舗のパーソナルジムについて、希望譲渡価格5,840万円以上という案件も公開されています。
パーソナルジムのM&A仲介手数料はいくら?
一概には言えません。
M&A会社によって、
成功報酬○%
という形式や、
最低手数料○万円
という形式など、料金体系が異なります。
例えば、公開されているパーソナルジムM&A案件を見ると、「希望譲渡価格+仲介手数料」とされている案件もあります。
そのため、相談する際は必ず、
- 着手金はいくらか
- 中間金はいくらか
- 成功報酬はいくらか
- 最低手数料はいくらか
- 何を基準に成功報酬を計算するか
- 買い手側の手数料は誰が負担するか
を確認してください。
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パーソナルジムM&Aで「安売り」しないために
仲介会社選びと同じくらい重要なのが、
売却価格の基準を最初に持っておくこと
です。
例えば、
「1,000万円で売れたらいい」
という感覚だけでM&Aを始めるのではなく、
- 売上
- 営業利益
- EBITDA
- 会員数
- 継続率
- 店舗数
- 家賃
- 設備
- ブランド
- スタッフ
- 将来性
などを整理して、
「なぜこの価格なのか」
を説明できる状態にしておきましょう。
実際の案件を見ても、売上数百万円規模の店舗から、複数店舗で数千万円規模の案件まで、譲渡価格にはかなり幅があります。
だからこそ、
「パーソナルジムは○○万円が相場」
と一律に考えるのは危険です。
まとめ|M&A仲介会社は「手数料」だけで選ばない
パーソナルジムのM&A仲介会社を選ぶときは、以下の7つを確認しましょう。
- フィットネス業界のM&A実績があるか
- 買い手候補をどれだけ持っているか
- 手数料体系が明確か
- 「高く売る」だけをアピールしていないか
- 秘密保持を徹底しているか
- 事業譲渡と株式譲渡の違いを説明できるか
- 売却しない選択肢も提示してくれるか
そして、もう一つ大切なのが、
「いきなり専任契約を結ばない」
ことです。
まずは複数の会社に相談して、
「どんな買い手を想定しているのか」
「いくらくらいで売れると考えているのか」
「手数料はいくらなのか」
「売却までどう進めるのか」
を比較してみましょう。
M&Aは、人生や会社経営の中でも大きな意思決定です。
だからこそ、
「誰に売るか」だけではなく、「誰と一緒に売却を進めるか」
まで考えることが重要です。
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よくある質問
Q. パーソナルジム専門のM&A仲介会社に依頼したほうがいいですか?
必ずしも専門会社である必要はありません。
ただし、パーソナルジム特有の会員・スタッフ・物件・設備などを理解している担当者のほうが、事業価値を正確に把握しやすい可能性があります。
Q. M&A仲介会社への相談は無料ですか?
会社によって異なります。
相談無料・着手金無料・成功報酬型の会社もありますが、必ず料金体系を事前に確認してください。
Q. 1店舗のパーソナルジムでもM&A仲介会社に依頼できますか?
可能です。
ただし、売却価格によっては最低手数料の影響が大きくなるため、仲介を利用するメリットと費用を比較することが重要です。
Q. M&Aプラットフォームだけで売却できますか?
案件によっては可能です。
ただし、買い手との交渉、財務資料の準備、契約、デューデリジェンスなど、自分で対応する部分が増える可能性があります。
Q. 売却するか決めていなくても相談できますか?
できます。
むしろ、早い段階で自社の価値や売却可能性を把握しておくことで、今後の経営判断がしやすくなります。
よくある質問
Q. パーソナルジムは1店舗でもM&Aできますか?
はい。1店舗だけのパーソナルジムでも、事業譲渡やM&Aの対象になる可能性があります。
売上規模だけではなく、会員数、利益、立地、物件、スタッフ、オーナー依存度などを総合的に評価する必要があります。
Q. 赤字のパーソナルジムでも売却できますか?
可能性はあります。
赤字でも、会員基盤や物件、設備、スタッフなどに価値があり、買い手が黒字化できると判断すれば売却できるケースがあります。
Q. 売却にはどれくらい時間がかかりますか?
案件の規模や買い手探しによって異なります。
そのため、資金繰りが厳しくなってから動くのではなく、余裕のある段階から専門家に相談することが重要です。
Q. オーナーがトレーナーを兼任していても売却できますか?
売却自体は可能ですが、オーナーが抜けた後も売上が維持できるかが重要になります。
スタッフの採用・育成や店舗運営の仕組みを整えておくことで、事業価値を高められる可能性があります。
Q. 売却するつもりがなくても査定できますか?
できます。
むしろ、売却する予定がなくても現在の事業価値を把握しておくことには意味があります。
「今売ったらいくらなのか」を知ることで、今後の出店・撤退・利益改善などの経営判断にも活用できます。
パーソナルジムJPでは、ジムの「開業・運営・売却・M&A」まで情報発信しています。
これから開業する方も、現在経営している方も、
「今の自分のジムならどうするべきか?」
という視点で、今回の事例を自分自身の経営に置き換えて考えてみてください。

▼ パーソナルジムの開業・運営・今後を考えている方へ
パーソナルジムを探している方の中には、
「将来的に自分でジムを開業したい」
「すでにジムを運営していて、今後の方向性を考えている」
という方も多いのではないでしょうか。
パーソナルジムJPでは、
ジム選びだけでなく、その先の“開業・運営・売却”まで含めた情報提供を行っています。
もし以下に少しでも当てはまる場合は、参考にしてみてください。
- 将来、パーソナルジムの開業を考えている
- トレーナーとして独立を検討している
- ジム運営を続けるか、見直すか迷っている
- 売却や事業譲渡という選択肢も知っておきたい
▶ これからパーソナルジムを開業したい方へ
パーソナルジム開業は、
「始めること」よりも 「続けられる設計」 が重要です。
開業の流れ、費用、物件選び、集客、
そして失敗しやすいポイントまで網羅的にまとめています。
(※未経験からでも失敗確率を下げるための実践情報を掲載)
▶ ジム運営の見直し・売却を検討している方へ
パーソナルジムは、
「閉める」か「続ける」だけでなく、
売却・事業譲渡という選択肢もあります。
まだ決めていない段階でも、
「今のジムがどのくらいの価値になるのか」を
知っておくことは、今後の判断材料になります。
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(※売却前提ではなく、相場確認だけでも相談可能です)
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